この度、BtoB向けの販売をロットで開始します。詳しくはこちらをご覧ください。

木の種類

イバケンとちの木では、30種類におよぶ国産天然木を取り揃えています。


一枚一枚、木にはそれぞれ異なる木目や色合い、香り、手触りがあり、同じものは二つとありません。
私たちは、木が持つ本来の美しさや個性を大切にしながら、それぞれの用途にふさわしい素材をご提案しています。
家具やテーブル、店舗づくりなど、木が活かされるさまざまな場面で、天然木ならではの温もりと豊かな表情を感じていただけるように。
木と暮らすことで、空間に心地よさが生まれ、日々の暮らしが少し豊かになる。
そんな「木のある暮らし」を、私たちはお手伝いしています。

長い年月をかけて育まれた国産天然木を、次の暮らしへ。

これが、イバケンとちの木の願いです。

広葉樹の樹種を解説しています。木の名前からリンクします。

針葉樹の樹種を解説しています。木の名前からリンクします。

トチ(橡・栃)

日本を代表する広葉樹の一つで、緻密な木肌と絹のような美しい光沢が特徴です。材は全体的に淡い木白色で、大径木からは「縮み杢(ちぢみもく)」と呼ばれる波状の美しい紋様が現れることがあり、高級一枚板テーブルや工芸品として極めて高い人気を誇ります。比較的柔らかく、均質で割れにくいため、削りなどの加工性が良好です。乾燥時に狂いが出やすいため丁寧なシーズニングを要しますが、仕上がりは非常に滑らかになります。建築の内装造作材、高級家具材、漆器の素地などに広く活用されています。

セン(栓)

ウコギ科の広葉樹で、針桐(ハリギリ)とも呼ばれます。環孔材であるためケヤキによく似た力強く美しい木目を持っていますが、ケヤキよりも白っぽく、淡い黄白色〜淡褐色をしていることから「シロケヤキ」とも呼ばれ珍重されます。比較的軽軟で、乾燥が容易であり、割れや狂いが少ないため、広葉樹の中では非常に加工しやすい優れた特性を持ちます。ケヤキの代用として和家具やタンスに多用されるほか、その軽さと上品な木目を生かして、建築の内装造作材、ドア、壁板、お盆などの木彫工芸品、さらにはエレキギターのボディ材としても人気があります。

クリ(栗)

ブナ科の広葉樹で、力強く明瞭な木目と、高い耐久性・耐水性を兼ね備えた非常にタフな木材です。材に含まれる豊富なタンニン(渋)成分のおかげで、腐朽菌やシロアリに対する抵抗力が極めて強く、かつては鉄道の枕木や、住宅の土台、構造柱として日本の建築を支えてきました。材質は重硬で、使い込むほどに深い渋みのある栗色へと変化します。乾燥時に割れやすい性質があるため丁寧な管理を要しますが、現代ではそのダイナミックな表情と優れた強度が再評価され、高級和洋家具、カウンター一枚板、意匠性の高いフローリング材として人気を博しています。

ナラ(楢)

国産広葉樹を代表する銘木(主にミズナラを指す)で、世界のオーク材に対応する最高級家具・建材です。材は重硬で非常に優れた強度と耐久性を持ちます。柾目(まなめ)面に「虎斑(とらふ)」と呼ばれる、虎の毛皮のような独特で美しい斑紋が現れるのが視覚的な特徴です。加工には相応の技術を要しますが、着色・塗装性が良く、仕上がりは非常に重厚で上品になります。その高い意匠性と堅牢性から、高級洋家具、ダイニングテーブル、キャビネット、オフィスや店舗の高級フローリング、カウンター材、ウイスキー樽などに絶大な支持を得ています。

ケヤキ(欅)

日本の高級木材の代名詞であり、非常に優れた強度、耐久性、そして力強く美しい木目が特徴の広葉樹です。心材は黄褐色から赤褐色を帯び、磨くと著しい光沢を生じます。材質は重硬で耐朽性が高いため、寺社仏閣の構造材や古民家の大黒柱、門扉といった建築建材として最高峰に位置付けられます。また、意匠性の高さから高級和家具、カウンター用の一枚板、お椀などの挽物細工にも多用されます。乾燥時に反りや狂いが出やすいため、職人の高度な技術と十分な天然乾燥が必要とされるこだわりの銘木です。

イチョウ(銀杏)

古くから日本人に親しまれてきた裸子植物の木材で、油分を含んだしっとりとした独特の質感と、淡い黄白色の美しい均質な木肌が特徴です。材質は軽軟で、木目が非常に緻密なため、どの方向からも刃が通りやすく、加工性が抜群に優れています。最大の強みは「復元力」が高く、傷がついても自然に凹みが戻りやすい点、そして弾力性があり刃物を傷めない点です。この唯一無二の特性から、プロの料理人が使う最高級のまな板として不動の地位を誇ります。その他、和裁用の裁ち板、工芸品、碁盤や将棋盤の高級材としても有名です。

カツラ(桂)

カツラ(桂)は、日本全国の渓流沿いなどに自生する広葉樹です。心材は赤褐色、辺材は淡居色とはっきりと分かれており、肌目が緻密で美しい光沢を持ちます。材質は軽軟で加工性が極めて高く、乾燥後の狂いが少ないため、古くから彫刻材、碁盤・将棋盤、建築の内装材や家具材として重宝されてきました。イバケンでも長さ3.7mに及ぶ長尺材や幅70cmの優良な一枚板を保有しており、その安定した品質と加工のしやすさは、多様な設計ニーズに応える素材として高く評価されています。

タモ(梄)

モクセイ科の広葉樹で、「木の女王」とも称される、非常に明瞭で美しい直線の木目(柾目)が特徴の高級木材です。材質は重硬で、強靭な硬さと、荷重をはね返す極めて高い弾力性・粘りを持っています。この抜群の強度と折れにくさから、野球のバットやテニスのラケット、スキー板といった一流のスポーツ用品の材料として世界的に有名です。建築建材としても非常に優秀で、傷がつきにくく美しい木目を活かせるため、階段の踏み板、手すり、カウンター、高級フローリング、そして北欧調などの洗練された洋家具の主材として絶大な人気を誇ります。

ニレ(楡)

北半球に広く分布するニレ科の広葉樹で、一般的にはハルニレなどを指します。ケヤキに似たダイナミックで美しい木目(肌目)を持ちますが、ケヤキよりもやや落ち着いた褐色を帯びています。材は重硬で粘りがあり、曲げに対する強度が非常に高いため、割れにくいという強みを持っています。一方で乾燥が難しく狂いやすい面もありますが、適切に処理された材は、優れた耐久性を活かして椅子などの洋家具、カウンター、床材(フローリング)、車両材などに広く使われます。素朴でありながら力強い表情がインテリアに映える素材です。

カエデ(楓)

一般に国産のメープル材として知られる広葉樹で、非常に緻密な木肌と、絹のような上品な光沢を持つ白白色の美しさが最大の特徴です。材質は非常に重硬で、優れた強度と耐摩耗性を誇ります。時折、鳥の目の目玉のような「鳥眼杢(バーズアイ)」や「縮み杢」といった希少な装飾杢が現れ、銘木として高値で取引されます。加工には相応の硬さがありますが、仕上がりは極めて美麗です。高級家具やカウンター材、フローリング、ボーリングのレーンやピン、さらにはバイオリンなどの楽器用部材として高く評価されています。

エンジュ(槐)

マメ科の広葉樹で、古くから「延寿(長寿)」や「縁授」という漢字が当てられ、魔除けや安産の縁起木として珍重されてきた格式高い銘木です。心材は非常に深い風格のある濃暗褐色(チョコレート色)をしており、辺材の白との境界が鮮明で、意匠的に強い存在感を放ちます。材質は非常に重硬で粘りが強く、耐久性や保存性が極めて高いのが特徴です。乾燥・加工には技術を要しますが、美しいツヤが出るため、高級和風建築の床柱や框(かまち)、高級和家具、茶道具、お盆や木彫りの工芸品など、ステータス性の高い特別な場所や意匠材として限定的に使用されます。

ハンノキ(榛の木)

カバノキ科の広葉樹で、湿地や水辺に自生する樹種です。伐採直後は白色ですが、空気に触れると徐々に淡い赤褐色〜オレンジ色に変色する特徴的な性質を持ちます。材質は軽軟で、木理が真っ直ぐ通っているため、切削などの加工が非常に容易で扱いやすい材です。乾燥もスムーズに進みます。最大の強みは「水に浸かった状態」での耐久性が非常に高い点で、古くから水利工事の杭木や、基礎を支える土中杭として利用されてきました。現在では、その加工性の良さと優しい色合いを生かし、一般的な家具材、タンスの引き出し、内装造作材、木製玩具などに使われています。

ホオノキ(朴木)

モクレン科の広葉樹で、緑がかった独特の灰白色〜淡黄緑色の色調を持つ特徴的な木材です。材が非常に均質で、刃通りが良く、彫刻や切削などの加工性が抜群に優れています。また、水分や油分を吸っても狂いにくく、刃物を傷つけない適度な柔らかさを持つため、古くから高級まな板や日本刀の鞘(さや)、製図板、版画の版木などに重宝されてきました。乾燥は容易で安定性も高いため、現代でも内装用の意匠材や家具の引き出し材、木製文具、精密な木工加工品の素材として確固たる需要を持っています。

ヤナギ(柳)

ヤナギ科の広葉樹で、全体的に白色から淡い黄褐色を帯びた、非常に軽軟で均質な組織を持つ木材です。強度はそれほど高くありませんが、繊維が非常に柔軟で「極めて粘り強く、衝撃を受けても割れにくい」という独特の物理特性を持っています。また、水に濡れても腐りにくく、刃物を傷つけない柔らかさがあります。この唯一無二の粘り強さとクリーンな質感を活かし、古くから高級まな板や、板前の使う包丁まな板、さらにはお正月用の高級祝い箸(柳箸)、木製のおもちゃ、家具の芯材、そして伝統的なカゴ細工の骨組みや梱包用の箱材などに幅広く役立てられています。

キハダ(黄肌)

その名の通り、樹皮を剥ぐと鮮やかな黄色の内皮が現れるミカン科の広葉樹です。木材としては、環孔材特有のはっきりとした木目があり、やや緑色を帯びた独特の淡黄褐色から茶褐色の色調を持ちます。軽軟で加工性が良く、乾燥後の狂いも少ないため、扱いやすい材として知られています。湿気に対する耐久性が比較的高いのもメリットです。主な用途としては、和家具やタンスの引き出し、建築の内装造作材、桑(クワ)の代用としての茶道具、工芸品などに用いられ、その独特な風合いが落ち着いた空間を演出します。

ブナ(橅)

ブナ(橅)は、日本の温帯林を代表する広葉樹であり、保水力の高さから「緑のダム」とも称される豊かな森を支える木です。木肌は淡い赤褐色から白色を帯びており、緻密できめ細やかな美しい木目が特徴です。やや重硬で弾力性があり、曲げ木加工に適しているため、北欧家具をはじめとする椅子の背もたれや脚、各種家具材、内装材に広く用いられています。乾燥管理が難しいとされる樹種ですが、適切に処理された一枚板は非常に美しく、ナチュラルで温かみのあるモダンな空間演出に最適な素材です。

アサダ(浅田)

カバノキ科の広葉樹で、知る人ぞ知る国産の隠れた超高級・重硬木材です。材は赤褐色から濃い栗色をしており、ミズメ(梓)に似た非常に緻密で硬質な木肌を持っています。極めて重硬で割れにくく、摩耗に対する強さは国産広葉樹の中でもトップクラスです。加工には相応の硬さがあり難易度が高いですが、磨き上げた表面は、まるで漆を塗ったかのような深い光沢と最高峰の滑らかさを手に入れます。その驚異的な堅牢性と美しさから、高級家具、フローリング、高級スピーカーのキャビネット、靴の木型、さらには優れた音響特性を活かした和楽器の部材に重宝されます。

オニグルミ(鬼胡桃)

日本に広く自生するクルミ科の広葉樹で、国産クルミ材の主力をなす木材です。色調は落ち着いたやや暗めの淡褐色で、ヨーロッパ産のウォールナットに比べて優しく、ナチュラルな和の雰囲気にも馴染む風合いを持っています。硬すぎず柔らかすぎない適度な硬度を持ち、粘りがあるため、切削などの加工が非常に容易です。乾燥後の寸法安定性も高く、狂いにくいという優れた特性があります。これらの扱いやすさから、高級家具、棚板、フローリング、木製クラフト、建築造作材などに幅広く重宝されています。

サクラ(桜)

日本の美を象徴する広葉樹の総称(主にヤマザクラや、サクラに似た質感のカバノキ科の材を指す)です。ほんのりとした淡ピンク色から高級感のある赤褐色を帯び、緻密な木肌と上品なツヤが最大の魅力です。重硬で強度が非常に高く、耐摩耗性に優れており、乾燥後は反りや狂いが極めて少ないため、製品の形を長く美しく保ちます。磨くほどに滑らかな手触りとなり、歳月とともに深みのある色合いに育ちます。高級和洋家具、カウンターの一枚板、高級ホテルの内装、床材(フローリング)、楽器、お盆などの伝統工芸品に欠かせない高級銘木です。


ヒノキ(檜)

古くから日本の最高級建築材として尊ばれてきた針葉樹です。特有の気品ある芳香と美しい白肌が特徴で、優れた耐久性と保存性を誇ります。伐採後も長い年月をかけて強度が Victorian 増す特性があり、神社仏閣の建築に欠かせない木材です。一枚板としても、その清潔感あふれる色合いと滑らかな手触りが空間に洗練された和モダンな気品をもたらし、カウンターやテーブルとして根強い人気を誇ります。

スギ(杉)

日本で最も広く植林されている、歴史的に重要な針葉樹です。明瞭な年輪を持ち、辺材の白と心材の淡赤褐色〜暗褐色のコントラストが美しい木材です。軽軟で切削などの加工性が極めて高く、乾燥も早いため、建築の構造材から柱、床材、天井板、外壁材にいたるまで日本の造建築に不可欠な存在です。特有の清々しい芳香があり、調湿作用や断熱性にも優れています。また、柔らかく肌触りが良いため、内装のフローリングとしても人気があり、温かみのある空間づくりに最適な、扱いやすく汎用性の高い万能材です。

サワラ(椹)

ヒノキ科の針葉樹で、見た目はヒノキによく似ていますが、ヒノキよりもさらに軽軟で、すっきりとした淡い木白色をしています。最大の特徴は、木材特有の「匂いがほとんど無い」という点、そしてヒノキに劣らない驚異的な「耐水性・耐酸性・耐朽性」を備えている点です。この匂いが移らず水に強い特性を活かし、お櫃(ひつ)や寿司桶、米びつといった食品用の木容器には古くからサワラが最高級品として使われてきました。また、非常に軽く、水腐れしにくいため、和風建築の浴室の内装壁、浴槽(木風呂)、雨戸、さらには神社の屋根を葺く「檜皮葺」の代用としても重宝されています。

アカマツ(赤松)

日本の気候風土に深く根ざした針葉樹で、建築の構造材から内装材まで幅広く用いられてきました。辺材は淡黄色、心材は黄褐色で、使い込むほどに深い飴色へと変化し、独特の美しい経年変化を楽しめるのが魅力です。適度な脂分(松脂)を含んでいるため強度と弾力性に優れ、温かみのある木肌はリラックスできる空間演出に最適です。イバケンでも3.5mを超える大ぶりな長尺材を複数保有しています。

アオモリヒバ(青森ヒバ)

秋田スギ、木曽ヒノキと並ぶ日本三大美林の一つであり、極めて高い耐久性と抗菌性を備えた希少な針葉樹です。木材に含まれる成分「ヒノキチオール」の働きにより、優れた防虫・防腐効果を発揮し、湿気にも非常に強いため古くから社寺建築の土台などに重宝されてきました。緻密な年輪が刻む美しい木肌と、森林浴をしているかのような強い爽快な香りが、特別な癒しの空間を創り出します。

エゾマツ(蝦夷松)

北海道の厳しい寒さの中で育つ針葉樹で、同県の「県の木」にも指定されています。木肌は淡い黄白色で、真っ直ぐに通った美しい純白の糸柾(細かい直線的な木目)が特徴です。材質は軽軟ながらも弾力性があり、音の響きが優れていることから、ピアノやバイオリンなどの高級楽器の響鳴板として世界的に高く評価されています。その端正で清潔感のある佇まいは、空間を明るくモダンに彩ります。

カラマツ(唐松)

日本の針葉樹の中で唯一の落葉樹であり、非常に優れた強度と独特の力強い木目が特徴の木材です。全体的に赤みが強く、はっきりとした年輪が美しい表情を作ります。材質は重硬で、針葉樹としては非常に高い強度と耐久性を誇ります。かつてはヤニ(樹脂)が多く、乾燥時にねじれや狂いが出やすい難削材とされていましたが、現代の高度な乾燥・加工技術の向上により克服され、現在では建築の構造用集成材、柱、外壁材(サイディング)、床材(フローリング)として大活躍しています。耐水性も高いため、土木資材やパレット材にも多用される力強い素材です。

イチイ(一位)

かつて朝廷の最高位である「正一位」の官位を持つ者が持つ「笏(しゃく)」をこの木で作ったことからその名がついたとされる、極めて格調高い針葉樹です。成長が非常に遅いため年輪が驚くほど緻密で、心材の鮮やかな気品ある紅褐色と、辺材の白色のコントラストが圧倒的な美しさを放ちます。材質は緻密で狂いが少なく、工芸品や高級床柱として珍重されてきた、まさに「唯一無二」の風格を持つ最高級素材です。

ネズコ(鼠子)

黒部(クロベ)とも呼ばれるヒノキ科の針葉樹で、日本の「木曽五木」の一つに数えられる高級銘木です。材はやや暗めの落ち着いた灰褐色(鼠色を帯びた褐色)をしており、渋く素朴な和の風合いを持っています。非常に軽軟で加工がしやすく、割れにくいのが特徴です。また、ヒノキ科特有の優れた耐水性と耐朽性を持ち、長期間水に濡れても腐りにくい強みがあります。独特の渋い色調を活かして、和風建築の天井板や障子・格子などの高級建具材、数寄屋造りの意匠材、お盆などの工芸品、さらには昔ながらの下駄(げた)の高級材料として高く評価されています。

ヒメコ
マツ(姫子松)

マツ科の針葉樹で、国産の「ホワイトパイン(白松)」として知られる高級針葉樹です。一般的な松(アカマツ等)に比べて材質が非常に軽軟で、肌目が緻密、かつ樹脂(松脂)が非常に少ないため、木材全体が白くクリーンな印象を与えます。木理が真っ直ぐで狂いが極めて少なく、刃通りが良いため、木彫や建築彫刻、伝統的な日本の能面、仏像を彫るための素地として最高級の評価を得ています。また、型崩れや寸法の狂いが許されない鋳物の「木型」の材料としても必須の存在であり、その高い加工安定性から精密な工芸品や内装部材に重宝されています。

モミ(樅)

マツ科の針葉樹で、全体的に白色から淡い黄白色を帯びた、清潔感のあるすっきりとした木肌が特徴です。材質は軽軟で、木理(木目)が真っ直ぐ通っているため加工が容易です。最大の特徴は、木材特有の強い臭いがほとんどなく、さらに抗菌・調湿作用に優れている点です。この特性を活かし、古くから高級かまぼこの板やそうめんの箱、棺(ひつぎ)、神事用の器具、卒塔婆(そとうば)などに独占的に使われてきました。近年では、そのクリーンな質感と調湿性を生かし、建材の内装材や、クローゼット・押し入れの壁板などにも注目されています。